麻酔で寝ているうちに受ける無痛麻酔胃内視鏡検査
鎮静剤を注射して寝ているうちに受ける胃内視鏡検査は、鼻から挿入する経鼻検査よりも楽に受けることができる内視鏡検査法です。
当院では、患者個人個人に合わせたオーダーメイド内視鏡検査を行っています。当院の無痛麻酔内視鏡は、安全性を最大限に重視しており、年齢や体格、既往症などを十分考慮した上で必要最少量の麻酔から使用し、より安全な個人個人に合わせたオーダーメイド方式で行っています。
当院で行っている無痛麻酔胃内視鏡検査
経口・経鼻にかかわらず、以前、胃内視鏡検査でつらい経験をされた方でもほとんど苦痛なく検査を受けていただけます。
寝ているうちの無痛麻酔胃内視鏡検査
作用時間の短い睡眠薬や麻酔剤を使用して、安全な検査を行っています。薬剤の種類や量などの麻酔法は、年齢・体格・薬の服用歴・前回検査を受けた方であればその時の麻酔の効果などを十分に考慮して、患者個人個人に合わせた必要最少量から使用するようにしています。
検査中は麻酔内視鏡経験の豊富な医師が酸素濃度や脈拍を常時モニタリングしながら麻酔深度を安全にコントロールしています。必要があればいつでも酸素投与可能な体制をとっています。
こんな方に「無痛麻酔内視鏡検査」をおすすめしています
【こんな方にお勧め】
- 健診などで「要精密検査」の指摘を受けた方
- 「胃カメラ」に恐怖感やトラウマがある方
- 胃カメラ検査で苦しい思いをしたことがある方
- 経鼻検査でも嘔吐感がある・鼻が痛い・鼻血が出る方
- 鼻腔が狭い方
- 副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などがある方
- 寝ているうちに検査終了したい方
- 喉の観察も希望される方
- 最高精度の内視鏡検査を楽に検査したい方(NBI拡大内視鏡との組み合わせになります)
【お勧めできない方】
- 妊娠中の方
- 授乳中でかつ断乳できない方
- 重篤な呼吸器疾患のある方
無痛麻酔内視鏡検査の特徴
個人個人の効き具合に合わせて最少ない量の鎮静剤や麻酔を使用して、苦しさを最小限に抑えた胃内視鏡検査を行います。全身状態をしっかりモニタリングし、鎮静剤の量をコントロールしながら行います。使用する薬剤の種類や量は年齢や体格、既往症の有無などを十分に考慮した上で適切に用います。
鎮静することにより、苦痛軽減のみならず、苦痛に伴う体動も減りますので、内視鏡観察精度が最大限に上がることも特徴と言えると思います。
無痛麻酔内視鏡検査を受ける際の注意点
検査後は、鎮静剤の効果がいったん切れたように思えても、再び眠気が戻ってくることがよくあります。下記の注意点をしっかりお守りください。
検査後は1時間程度、リカバリールームで休憩いただきます。
検査を終えてご帰宅の際に、車などの運転はできません。そのため、ご来院時にも公共交通機関をお使いいただくか、ご家族の送迎が必要になります。
無痛麻酔内視鏡検査の流れ
Step1前処置
鎮痙剤や鎮静剤の注射を行うために、血管ラインを確保します。
左側を下にしてベッドに横たわっていただきます。
液状の麻酔薬を喉にスプレーします。
Step2検査
所要時間は、観察のみで5分程度です。
Step3休憩
検査後は1時間程度、リカバリールームで休憩いただきます。
Step4結果の説明
医師が、検査画像を用いながらわかりやすく結果をお伝えしています。 その後、ご帰宅となります。