鳥肌胃炎

鳥肌胃炎とは

鳥肌胃炎とは胃粘膜に小さな隆起が生じて、細かい凸凹のある鳥肌のような状態になる胃炎です。慢性のリンパ濾胞の過形成が認められ、ピロリ菌感染陽性の若い女性に発症が多いとされています。

悪性度の高い未分化型胃がんの発生リスクが高いと指摘されたこともあります。未分化型胃がんは粘膜の下に広がることが多く、スキルス胃がんにつながることもあります。

現在は胃カメラ検査でもスキルス胃がんの発見が可能になってきていますが、それでも発見が難しいケースもあり、20歳代の若年層での発症もみられるため注意が必要です。

原因

原因ピロリ菌感染によって起こる胃炎の一種です。ピロリ菌感染が陽性の若年層で、鳥肌胃炎の有無によって胃がん発症のリスクを比べた調査では、鳥肌胃炎がない方に比べ、鳥肌胃炎がある方は60倍以上の高い確率で胃がんが発見されると報告されたこともあります。

症状

症状慢性的な胃の不快感を生じることが多く、他にもみぞおちの痛みや違和感、胸やけなどを生じることがあります。

また、症状がない場合もご家族にピロリ菌感染陽性だった方がいる場合には、胃カメラ検査を早めに受け、ピロリ菌感染の有無も確かめましょう。

検査

検査胃カメラ検査で、胃粘膜に鳥肌のような特徴的な病変を確認できます。

組織を採取して病理検査やピロリ菌感染検査を行います。鳥肌胃炎が認められる場合には、胃粘膜の萎縮を経て胃がんを発症するという通常の進行ではなく、いきなり未分化型胃がんができる可能性がありますので、胃粘膜の状態を詳細に調べることが重要です。

当院では、画像強調システムや特殊な光、拡大など高度な機能が搭載された最新鋭の内視鏡システムを用い、経験豊富な医師が精緻な胃カメラ検査を行っています。

治療

治療鳥肌胃炎が認められた場合には、ピロリ菌の除菌治療が基本になります。2種類の抗生物質とその効果を高める胃酸分泌抑制薬を1週間服用しますが、心身への負担が少ない治療です。

胃カメラ検査で鳥肌胃炎が発見され、ピロリ菌感染陽性だった場合には、ピロリ菌の除菌治療を2回まで保険適用で受けられます。

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